【サッパ•コハダ•コノシロ】みんな違って、みんないい

あなたが釣ったのはサッパですか?コハダですか?それともコノシロですか?

サビキ釣りをしていると、決まって最初に釣れてボウズ逃れをしてくれるありがたい魚たちです。都内のどの釣りの出来る公園からも釣り上げる事が出来ます。きっと狙って彼らをターゲットに、

「今日はサッパを釣るぞ!」

という方はとても少ないでしょう。釣具屋さんに行ってもサビキ釣りコーナーはあってもサッパコーナー、コノシロコーナーなんてありませんよね?サビキ釣りの仕掛けのラベルにもサッパやコノシロが描かれている商品もないです。

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何故なら答えは簡単で狙わなくても釣れるからです。最初の釣れ始めは、ボウズを逃れた喜びと釣り上げる楽しみがありますが、同じ事の繰り返しや、狙ったターゲットではなくサッパばかり釣れてしまう場合は、彼らを釣る事に飽きてしまったりしませんか?

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しかし釣り上げて彼らをリリースしてしまう前に、あなたはしっかり彼らを見分けられていますでしょうか?釣り上げたコハダに対して、

「またサッパかー、リリースしよう」

なんて言ってたりしませんか?

そのような子供を見かけましたら、しっかり名前を教えてあげましょう。子供たちはしっかり名前を覚えて、出来れば特徴も知って下さいね。


コハダが進化したものがコノシロです

外見の特徴で違いを見分ける前に、コハダとコノシロについて簡単に説明します。

コハダ・コノシロは出世魚(成長するにつれて呼び名が変わる魚)になりコハダは小さく、コノシロは大きい魚になります。そのため、大きい魚はコハダではなくコノシロと呼びますし、小さいものは大きさによってコハダだったりします。具体的には以下の通りになります。

シンコ(新子)/4-5cm → コハダ(小鰭)/7,8-10cm → ナカヅミ/12-13cm → コノシロ/15cm以上

大きさや成長具合によって、呼び名が変わるという事になります。シンコやナカヅミはひとまず置いておいて、このようにコハダが成長したのが、コノシロなので、まず見分けるためには同じサイズのサッパとコハダを見分ければ、自然にコノシロも分かるようになります。

コハダを逃して、コノシロをバケツに入れたりしていませんか?

多くの出世魚は成長につれて価値が上がっていくが普通ですが、コハダ•コノシロは若魚のほうが価値は高いそうです。7~8月頃に出回るシンコがもっとも価値が高く、静岡県では初物になると1kgあたりなんと、数万円の値段が付くこともあるそうです。その次にコハダが高く、ナカズミになると値段はかなり落ち着き、コノシロになると非常に安い値段で取引されてしまいます。

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それでもいくら、値段価値が高いからと言っても、味が落ちるとしても大きい魚の方がバケツに残したいですよね。だってバケツに小さいコハダが入っているより大きいコノシロが入っていた方が子供に注目されますし…


サッパとコハダの見分け方の3ポイント

それでは、サッパとコハダの外見の特徴を比べてみましょう。

サッパは黒目が大きくコハダは小さい

コノシロには背びれの後ろが伸びている

正直コノシロぐらい大きくなると背びれもわかりやすいのですが、コハダぐらいのサイズでは背びれもわかりづらいです。

コノシロには鱗に規則的に黒い斑点がある

これもコハダサイズではわかりづらかったりします。図鑑や写真ではわかるのに現地で濡れていると意外とわかりづらいので注意して見ましょう。


コノシロとサッパの図鑑的文章

全長20cmほど。上顎前縁に鋭い欠刻があることでコノシロ亜科に分類される。背鰭軟条の後方の鰭が糸状に伸長し、鰓蓋の後方には1暗色班がある。ドロクイに似るが、上顎後縁が下方に曲がらないことで区別することができる。

新潟県、松島湾以南。~南シナ海北部。内湾性で、産卵期には汽水域に進入する。

WEB魚図鑑

WEB魚図鑑 コノシロ >>

全長15cmほど。体高が高く、腹部は平べったい。体高が高いので他の種と見分けやすい。鰓蓋後端上方に薄い黒色点がある。尾鰭は薄い山吹色を呈する。

北海道以南。黄海、台湾。内湾性で沿岸の浅い砂泥域にすむ。沿岸浅所に生息する。

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サッパもコハダもご飯の代わり

サッパは地方によって呼び名が変わり、岡山県等では「ままかり」と呼ばれ調理法は豊富で、素干しなども作られています。「ママカリ」とは「ママ(ご飯)をカリ(借り)に行くほど美味しい」と言われていて、脂がのる旬の時期が秋の稲刈りの時期になるため、「ママ(稲)を刈る」ことからママカリになったと言われていたりします。そのため岡山県や香川県では塩焼きや酢漬け、佃煮にして好んで食べられています。

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コノシロもその昔、大量に捕獲され「飯の代わりにする魚」と呼ばれるほど、多く食され「飯代魚(このしろ)」と呼ばれたと伝えられると言われています。

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今の子供にはあまり馴染みがありませんが、どちらもご飯の代わりにしていた。もしくはご飯の代わりになる程、美味しく食べれるという事になります。東京の方では、コハダのにぎり寿司が有名の調理法になりますが、サッパの調理やコハダの寿司以外の調理法はあまり有名ではありませんしあまり子供が好きな食べ物ではないのかもしれません。

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ですが、野菜にも言える事ですが、自分で作った、または自分で釣ってきた魚であれば進んで食べたりするかもしれません。よければ、皆さんも子供が好きそうなお味や唐揚げなどの調理法で試してみて下さいね。